研究:古代の動物の埋葬地がエジプト人がペットを飼っていたことを示している
以前は、古代の人々は、人間の仕事を手伝うために動物を飼っていただけだと考えられていました。
記録に残る最古のペット墓地(約2000年前のもの)がエジプトで発見された。ポーランドの研究者。
エジプト南西部の紅海沿岸にある巨大な墓地は、古代世界の人々が実際に、仕事をする実用的な動物としてではなく、一部の動物をペットとして扱っていたことを示す証拠であると研究者らは述べている。
「基本的な結論は、人間が動物と一緒にいることを強く望んでいるということであり、それは動物がもたらす機能的利益や経済的利益だけに起因するのではない」と研究は述べている。
2011年に発表された研究によると、世界考古学、考古学者らは、2011年から2020年にかけて、古代の港町ベレニケにあったこの遺跡を調査した。彼らは明らかに動物と特定できる遺体585体を発見したが、科学者らが特定できなかった遺体も多数存在し、さらに多くの動物が埋葬されていたことを示している。(ただし、人間は埋葬されておらず、研究者らはそれが例外的だと述べている。)
科学者らによると、確認できた動物の91パーセント以上は飼い猫だ。犬は5パーセント強、サルは2.7パーセント。考古学者らはまた、バーバリハヤブサ1匹、リュッペルギツネ1匹、別の種類の霊長類であるマカクザル2匹も発見した。
このプロジェクトの主任研究者でポーランド科学アカデミーの動物考古学者のマルタ・オシピンスカ氏は、ライブサイエンスに語った動物たちが人間に殺された形跡はなかったが、これは他の場所では明らかだった。実際、動物たちはすべて「丁寧に埋葬」されており、毛布で包まれたり、貝殻や他の記念品の横に置かれたりしていた。
この研究では、一部の動物の年齢、性別、特定の病気にかかっているかどうかも判明した。明らかに、飼い主が病気の世話をしていたようだ。科学者たちは、一部の動物が魚を食べていたことも突き止めた。
一方、小型犬やマカクザルには実際の役に立たない、と研究は付け加えている。これらの動物は、生きているときは単に人間の仲間だった可能性が高いことは明らかである。
「ベレニケでは動物は神への生贄ではなく、単なるペットだったと私たちは考えています」とオシピンスカ氏はライブサイエンスに語った。